僕のブーム

おもちゃ

僕はみきお、みんな元気?僕の遊びに、かつてないほどのブームが来たんだ。毎日、何回もこの遊びをしている。姉ちゃんと母ちゃんは呆れている。「みきおさん、コレのナニが楽しいの?」ってさ。

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どんな遊びかというとね『おもちゃ落とし』っていうんだよ。この遊び、みんなは知ってる?

僕の家の玄関は、僕が外に出て行かないように、ゲートが設置してある。

僕以外の家族は、ここから出入りする時、このゲートを開けなくちゃいけないんだ。買い物帰りに両手に荷物を持っている時なんて、本当に大変そうだよ。僕は家ニャンだから、外に出ないよっていくら言っても、ダメ。僕を守るために、ゲートと玄関ドアを同時に開けることは厳しく禁じられているんだ。

そのゲートを使って遊ぶのが『おもちゃ落とし』だ。

主に使うおもちゃは『えび天くん』と『CATCH ME IF YOU CAN』の『スティック』なんだ。

コレを玄関まで咥えて持って行く。この時に、あんまりカチャカチャと音を立てると、母ちゃんに怪しまれるから、そぉーっと静かに運ぶ。

そして、ここからがいちばんのお楽しみだ!ゲートの隙間から『スティック』をゲートの外へ落とすのさ!

ここで大切ことは、いかに静かに、そしてスピーディーに、かつ大胆に行動するかということだ。

『スティック』を落とす時は、必ず最後に「カチャン」と音がしてしまう。だから、その前の段階で、無駄な音は禁物。そして、落としたら素早くその場から離れるんだ。僕の仕業だってバレないようにね。まあ、いつもバレるんだけど、時間稼ぎだよね。

その点『えび天くん』は落としても音が出ないから楽勝だよ。ただし、『えび天くん』に爪を引っ掛けすぎないように気をつける必要がある。せっかくゲートの外へ『えび天くん』を出しても、爪に引っかかっちゃって『えび天くん』が離れなかったことがあるんだよね。思い出したくない苦い記憶だなぁ。

爪から離れない『えび天くん』に、プチパニックを起こした僕を見て、母ちゃんに笑われたことがある。結局は母ちゃんが助けてくれたんだけどさ、笑っている母ちゃんの顔は、僕の脳裏に焼き付いて離れないんだ。だから、爪の出し過ぎには注意が必要って訳。

どう?スリル満点の『おもちゃ落とし』面白いでしょ。

この遊びを毎日5〜6回繰り返している。その度に母ちゃんが『スティック』や『えび天くん』を拾って、ノンアルコールのウェットティッシュで拭いてくれる。

母ちゃんが、すぐに気づいて拾ってくれれば問題ないんだけど、気づいてくれない時もある。きっと、僕の『おもちゃ落とし』の腕が上がりすぎたのが原因だな。

そういう時は「ニャーーーッ」っと長めに声を上げて母ちゃんに「拾ってくれぃ」とアピールするんだ。そうすればすぐに母ちゃんが拾ってくれるんだ。

「みきおさんは、遊び方を発明する天才だね!」って、母ちゃんに褒められた。ふふん、まあね。僕は遊びの天才さ!

これからも、新しい遊び方を研究・開発していくよ!お楽しみに!じゃあまたね、ニャンバーイ!

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