僕はみきお、みんな元気?今日、母ちゃんに怒られちゃったんだ。ちょっとイタズラしただけなのに。そんなに怒らなくてもいいじゃない。母ちゃんの怒りんぼ!
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母ちゃんね、毎朝、ワイパーを使って床掃除をする。「みきおの肉球が汚れないようにね。」って言って、起きたら顔を洗うよりも先に始める。母ちゃんが、床にワイパーをかけているのを見るのが大好きだ。にゃるソックの途中でも絶対に見に行く。走って行くんだ。
ワイパーを、一定の向きになるように回しながら、くるっくるっと床を走らせる。見ていると楽しくなっちゃう!「みきおさんはワイパーを見るのが好きだね〜。」と母ちゃん。僕は母ちゃんの顔を見て言うんだ。「母ちゃんのことも大好きだよ!」って!ゆっくり瞬きして、母ちゃんの顔を見る…ちょっとだけね。だって、ワイパー見なきゃ!
母ちゃんケチだから、違う違う。倹約家だからワイパーのシートを裏表使うんだよね。ひっくり返すと「ほら、みきおさん、こんなに取れたよ!」って見せてくれる。シートについているのは、だいたい僕の毛。これでも春先の頃に比べたらだいぶ少なくなったよね。そして、母ちゃんは、またワイパーをくるっくるっとかけ始める。
いつもなら、2人だけの、のんびりした時間なんだけど、今日はなぜか、僕のイタズラ魂にスイッチが入った。やっちまったんだ…楽しかった!!!
ワイパーが、ダイニングテーブルの足の下からちらっと見えた。「これ!捕まえたい!」僕は強く思った。と同時に、僕の右手の爪が、ワイパーではなくシートだけを捉えた。「やった!捕まえた!絶対離さない!」シートに爪をひっかけたまま、母ちゃんを見た。「みきおさんは何してんの?離して!」と笑っていた。それを見て、僕は伸びたシートに食いついた。「ビリッ」と小さな音を立てて、シートは少し破れて僕の口の中に残った。
「みきおさん!ダメ!食べないで!」母ちゃんがまぁまぁ大きな声で言った。僕は、食べる気なんて全然なかったのに、母ちゃんがそう言うから、走って逃げた。母ちゃんがワイパーを持ったまま追いかけてきた。情けないことに、ワイパーに気をとられて、僕はすぐに捕まった。もちろんちぎったシートは、すぐに吐き出したよ。
母ちゃんは、僕を抱っこして顔を近づけて言うんだ。「美味しくなかったでしょ?食べられないのがわかった?」そんなこと知ってるよ!母ちゃん、わかってないなぁ、ニャンズの気持ち。動くものを見るとついやっちゃうんだよ!
その後、朝ごはんをもらった。ご飯を食べている僕の背中を撫でながら、「みきおさん、つい手が出ちゃうんだもんね。仕方ないね。明日は母ちゃんがもっと気をつけるね。ごめんね。」
母ちゃん、わかってくれてた!ごめんを言うのは僕だよ!ごめんね、母ちゃん!明日も一緒にワイパーかけようね!
僕がイタズラしてる写真は、遊びに来てたぴっちゃんがこっそり撮ったものだ。もう!やめてよ、ぴっちゃん!油断も隙もありゃしない!みんなもぴっちゃんには気をつけて!じゃあまたね、ニャンバーイ!
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