僕は留守番のプロさ!

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僕はみきお、みんな元気?みんなはお留守番するの嫌い?僕は、ちょっと前まで大嫌いだったよ。最近になって、お留守番する楽しさを知ったのさ。すごいでしょ。

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先週、姉ちゃんとぴっちゃん(今は別に住んでいる、姉ちゃんの妹のことね)が、北海道に旅行に出かけたんだ。寒いのに、もっと寒いところへ行くなんて、僕は信じられなかったよ。最高気温がマイナス4度?北海道って、すごく寒いんだね。

そこに住んでいるニャンズたちは、どんなふうにして、寒い冬を過ごしているんだろう。僕だったら、絶対にこたつから出られなくなるよ。考えただけでもブルブル身震いしちゃいそう。

姉ちゃんたちが、札幌で雪の中を歩いている頃、僕は母ちゃんとこたつに入ってぬくぬくとあったまっていた。母ちゃんは、LINE電話で話をしながら「寒い?」って、何回も聞いてた。寒いに決まってるだろ?きっと母ちゃんは、そんなに寒いところへ行ったことがないんだろうなぁ。

僕と母ちゃんが、いつも通りのごはんを食べている頃、姉ちゃんたちはすっごく美味しそうな海鮮丼を食べたり、ジンギスカンを食べたり、お寿司やラーメンを食べたりしてた。僕と母ちゃんは、少し悔しくなっておやつを爆食した。母ちゃんは大好きなチョコレートを、僕は大好きなフリーズドライのささみをいつもよりたくさん食べたんだ。美味しかったなぁ、ささみ。

夜、寝る時も、姉ちゃんがいないから、ベッドの真ん中で寝たんだ。のびのびとね。でもね、すぐに寂しくなって、母ちゃんの布団の中に入れてもらっちゃった。へへへへへ。

姉ちゃんがいないから、いつもよりも入念に見回りをした。異常なし!変わったことといえば、庭の金柑の実がきれいな黄色に色付いてきたことかな。早く食べないと、とりさんたちに食べられちゃうよ!僕は、金柑の香りが苦手だから、とりさんが食べてもぜんぜん悔しくないけどね。

姉ちゃんがいなくても、快食・快眠・快便!さすがの僕!ひとりで家にいると、好きなだけお昼寝できる!おもちゃを散らかしても怒られない!ごはんを多めに用意してもらえるから、好きな時にたくさん食べることができる!最高じゃん!

3日後に、姉ちゃんたちが帰って来た。僕が知らないニオイをつけてね。僕を抱っこした姉ちゃんのブラウスから旨そうな魚の香りがした。ぴっちゃんの口のまわりから甘い牛乳の香りがした。きっと美味しいものをたくさん食べて来たんだな。ちょっとムカついたので、姉ちゃんの手を強めに噛みついてやった。そしたら「わぁ、みきおさんに噛みついてもらった!うれしい!」って喜ぶんだ。頭がおかしくないか?大丈夫か?姉ちゃん!

僕は、姉ちゃんがいない3日間を、それなりに楽しく過ごせた。ずっとひとりぼっちだったんじゃなくて、母ちゃんも僕と一緒に留守番だったからだね。でもさ、気づいたら、留守番がそんなに嫌じゃなくなってた。僕、大人になったのかなぁ?姉ちゃんがいない間、寂しかったけど、僕が家と母ちゃんを守らなくっちゃっていう思いのほうが強かった。男の責任ってヤツ?カッコよくない?僕。

まぁ、これから留守番は、僕にまかせてよ!ぜんぜん平気さ!あっ、雷がゴロゴロなっている時は、勘弁してね。さすがの僕でも無理だわ。それ以外の日ならオッケー!さぁ、今日も見回りしなきゃ!じゃあまたね、ニャンバーイ!

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