僕はみきお、みんな元気？みんなの周りには、すご〜く気の利く人いない？僕の家にはひとりいるよ。それは誰かというと、母ちゃんだ。僕、こっそり聞いちゃったんだよね。姉ちゃんが、僕の誕生日プレゼントを何にしたらいいか悩んで、母ちゃんに相談しているのをさ。これ、内緒の話ね。
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ずいぶん前から、姉ちゃんは悩んでいたんだ。僕が大喜びするプレゼントを選ぶためにね。でも、なかなか納得のいくものが見つからなかったみたい。ずいぶん困っていたよ。それで、母ちゃんに相談したらしい。
僕は、寝たフリをしてテーブルの下で聞き耳をたてた。「みきおさん、何が欲しいんだろ？」と姉ちゃん。すると、母ちゃんは即答した。「キャットタワーがグラグラしてるよ。もうすぐ壊れちゃうんじゃない？」すると姉ちゃんは「そっか！わかった！」と言って、パソコンを触り始めた。どうやら、キャットタワーを新調してくれるようだ。
僕の初代のキャットタワーは、経年劣化でグラグラしている。勢いよく登ると、かなりグラグラと揺れるんだよね。そぉっと登ってもまぁまぁ揺れる。つまり、相当不安定ってことだ。
このキャットタワーは、僕がこの家に来た時からある。ぴっちゃん（今は離れた所に住んでいる、姉ちゃんの妹のことだよ）が買ってくれたんだ。すごく気に入っているんだ！
小さい頃の僕は、腕力も脚力もなくて、全然登れなかったなぁ。手伝ってもらって、やっとの思いで登れていたよ。下の方の柱にやけになって爪を立てていた跡があるよ。懐かしいなぁ。
今ではあっという間に登れる最上階は、ふわふわのクッション付きの丸いベッドになっている。ここでみんなを見たり、外を見るのが大好きだ。
その下には、ふたつもニャンモック（ニャンズのためのハンモックのことね）があって、ここで丸くなってお昼寝するんだ。その姿が『アンモナイト』っていう化石に似ているから『にゃんモナイト』とか『アンモにゃいと』とかいうらしい。ここで寝ていると、母ちゃんが来て、ニャンモックの下から、寝ている僕を触って「かわいい、かわいい」って、喜んでるよ。
こんなにも気に入っているキャットタワーだけど、さすがに、こんなに揺れるのは怖いよね。安全第一だもんね。何度もメンテナンスしてもらっていても、劣化は止められないみたい。
だから、姉ちゃんからのプレゼントは、キャットタワーだ！ありがと！うれしいよ！
新しいキャットタワーも、最上階はクッション付きのベッドだ。先代の丸いベッドも良かったけど、これは、四角くて大きいんだ。のびのびお昼寝ができそうだ。ニャンモックもふたつ付いている。よかったねぇ、母ちゃん。お互いうれしいね！
先代のキャットタワーは、もう少ししたら解体作業に入るらしい。寂しいな。安全面も考えると仕方ないね。
『ニャン生』出会いと別れの繰り返しだなぁ。でもね、僕はこのキャットタワーのことを忘れないよ。心のアルバムに保存しておくんだ！３年間お世話になりました。ありがとう！みきおは、これからも楽しい毎日を過ごします！じゃあまたね、ニャンバーイ！
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