あんまり観ないでよ!

その他

僕はみきお、みんな元気?最近、というか、いつも僕は観られている。じっと観られている。視線を感じるんだ。みんなはじっと観られるのイヤじゃない?僕は…時と場合によるかな。

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毎朝、まだ外が薄暗いときから、僕は見回りを始めるんだけど、そのときも後ろに視線を感じる。誰だ?って振り返ると誰もいない。気のせいか?それともおばけか?

朝ごはんを食べていると、正面からじっと観ているニンゲンがいる。それは姉ちゃんだ。「みきおさん、美味しい?たくさん食べてね!」と言って、三日月のようなお目目でこっちを観てニコニコしている。ありがとね。でもさ、あんまり真正面からじっと観られると、さすがに僕も食欲が低下するから、少しは遠慮したらどう?かわいい僕を観たい気持ちもわかるけどさ。

カリカリフードを食べたあとは、お水を飲む。そのときも、姉ちゃんは懲りずにずっと僕を観てるんだ。「みきおさんは、上品にお水を飲むよねぇ、カッコいい!」なんて言いながらね。そうだろ、そうだろ。僕はカッコいいからね。あんまり観られてると、むせちゃうよ。ほどほどに観てよね!

お気に入りのクッションで、優雅にお昼寝していても、なんだか落ち着かない。なぜかというと、やっぱり誰かに観られてるからだ。ぱっと目を開けて周りを見ても誰もいない。気のせいかと思い、またウトウトし始める。でもやっぱり誰かが観ているような気がして、薄眼を開けて見てみるけど、誰もいないんだ。僕が気にしすぎてるのかなぁ。

毛づくろいをしていても、どうにも誰かの視線が気になって仕方ない。でも、この部屋には、母ちゃんと姉ちゃんしかいない。母ちゃんは、編み物をしている。姉ちゃんはパソコンに向かって仕事をしている。じゃあ、僕をじっと観ているのは?誰だ?

自意識過剰なのかなぁ?僕。でも、絶対に誰かが僕を観ていると思うんだけど!ニャンズの勘ってヤツよ!その誰かが、何者なのかがわからない。知りたいんだ!

僕を混乱させるなんて、かなりの強者だね、きっと。でも、あきらめないぞ!正体を突き止めるのが僕の使命だ!

僕は、方針を変えた。誰かに観られてると感じても、平静を装うことにしたんだ。『知らんぷり大作戦』だ!

日向ぼっこを始めた。おっ、今も観ているな!知らんぷり、知らんぷり。気持ちよく日向ぼっこをしているふりをして、背中に神経を集中させる。あくまでも、相手に悟られないように。

ところが、不覚にも僕は、日向ぼっこを本気で堪能して寝てしまった…。まずいぞ『知らんぷり大作戦』はどうなってしまったんだ!僕は落胆した。まったく何やってるんだ、僕は!そのとき、また誰かの視線を感じたんだ!大丈夫、まだ間に合う!まず落ち着こう!ゆっくり行動開始だ!

僕は、あくびをし、伸びをするふりをして、相手がよく見えるように、体勢を整えた。手で顔を隠して、そぉーっと薄眼を開けた。

な、なんと!目の前でじっと僕を観ていたのは母ちゃんだった!ちがう、正確に言えば母ちゃんが構えているカメラのレンズが、僕を観ていたんだ。

「あ〜、起こしちゃったね、ごめんね、みきおさん。今日は、何回もみきおさんの邪魔しちゃったみたいね」と母ちゃん。なんだ?もしかしたら、朝の見回りのときも、お昼寝のときも、毛づくろいのときも、ぜんぶ母ちゃんとカメラのレンズが僕を観ていたの?そうなの?

僕は、内心ほっとした。だって僕を観ていたのが、おばけでも不審者でもなかったからね。よかったよ。でもね、カメラのレンズを気にしていたなんて、僕の繊細さにもほどがあるよね。これじゃあ、大物ニャンズにはなれないな。もっと心と体を鍛えないと!頑張るよ、僕!

そうだ、母ちゃんも、カメラの腕前を磨いてよね!僕の『ベストショット』撮って、みんなに披露しようよ!お互い頑張ろうね、母ちゃん!みんな、楽しみにしててね!じゃあまたね、ニャンバーイ!

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