待てぃ!ねずみくん!

おもちゃ

僕はみきお、みんな元気?ついに僕の家にねずみくんが出た!と思ったでしょ?ははははは。ちがうんだ。僕のおもちゃのねずみくんだよ。ずいぶん前に、ぴっちゃん(今は別のところに住んでいる姉ちゃんの妹のことだよ)が買ってくれたんだ。ゴールデンウィークにぴっちゃんが帰ってきた時に、僕のおもちゃ箱の中から出して、一緒に遊んだんだ!

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久しぶりにねずみくんと遊んだんだけど、こんなに早く動いたっけ?僕は、動体視力がいい方だけど、目が慣れてくるまで5〜6秒かかった。悔しいことに、その間は、ねずみくんのやりたい放題だったよ。

とは言っても、このねずみくんをコントロールしているのは、ぴっちゃんだ。リモコンで動かしているんだ。ねずみくんの命は、単三アルカリ乾電池2本にかかっている。リモコンに乾電池を入れて、充電プラグにねずみくんをセット。1〜2分くらいの充電で、4〜5分間ねずみくんは走り回るんだ。充電がなくなったら、ねずみくんは気を失うってことなんだよね。

前後左右に自由に動き回るけど、半径3メートルしか操作範囲がないことが最大の弱点だ。

逆に、半径3メートルをしっかりと守れば、僕の勝ちが確定するのさ。そんなの簡単だよ、超簡単!さあ、『ぴっちゃんねずみくん(ぴっちゃんが動かしているねずみくんだからね、これからはそう呼ぶことにしたよ)』かかってきなさ〜い!試合開始だ!

右手でパンチを出したら、お腹の下をくぐり抜けられるとは…。僕、油断していたみたい。今度はそうはさせないぞ!

そんな所に隠れてもダメだよ。早く出ておいでったら!僕が簡単にあきらめるとでも思っているの?意外と粘り強いんだよ、僕は。張り込みなら、いつも姉ちゃんや母ちゃんを見張っているからね、得意中の得意なんだよね。

やっと出てくる気になったんだね。あと少しで捕まえられるぞ!ウズウズしてきたぁー!

ここで僕の詰めの甘さが出てしまったよ。床のニオイに気を取られている間に、ぴっちゃんねずみくんがテレビ台の真ん中に移動していたんだ。いろいろなことに興味がありすぎるのも罪だわ。

その後も、ぴっちゃんねずみくんのやりたい放題が続いたのは、言うまでもない。

テーブルの下で、僕はチャンスを待った。静かに息を殺して、ぴっちゃんねずみくんの動きを観察し続けたんだ。そしてついにその時は来た!みきおの出動だぁ!

スーパーロケットスタートで、ぴっちゃんねずみくんをソファの隅っこに追い詰めた。

どんなもんだい!ニャンズみきおを舐めてもらっちゃ困るよ、ぴっちゃんねずみくん。でも、すっごく楽しかったね!また遊ぼうね!

でもさ、僕がスーパーロケットスタートした時の写真、よく撮れたね。母ちゃんを褒めるべきか、iPhoneのカメラを褒めるべきか。やっぱり、どっちもすごいよね。おかげでかっこいい躍動感のある僕をみんなに披露できて、うれしいよ!

今回は、ぴっちゃんねずみくん、じゃなくて『ゴーゴーマウス』と遊んだ時の話をしたよ。いや〜、とてもいい運動になったよ。母ちゃんも僕の写真ばっかり撮っていないで、ねずみくんの役をやってよ。走り回るから、きっとスマートな母ちゃんになれるよ。それって僕も楽しめるしさ、一石二鳥じゃん!今度やろうね!じゃあまたね、ニャンバーイ!

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