僕はみきお、みんな元気？あ〜〜〜もう！イライラするなぁ。なんでそんなに怒ってるのかって？聞いてよ！
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朝ごはんを食べてたら、口からポロッとひと粒こぼれたんだ。そのひと粒が、床に落ちた。ムカっ！なんでこぼれるの？！なんで床に落ちるの？！朝から腹立つなぁ！
そんなことくらいで、イライラしてたら身がもたないよと言われそうだけど、まだ続きがあるんだ。
オシッコしたあと、チップ（猫砂）をカキカキして、トイレを出ようとしたら、手の指の間にチップがひと粒挟まって取れないんだ！ブルブルと手を振ったら、やっと取れた。指の間に何かが挟まるの、気分悪いわぁ…。なんだよ、まったく！
ボール遊びをしてたら、自分で転がしたボールが、どっかに行っちゃった。頑張って探したらやっと見つかったんだ。僕の手が、絶対に届かない冷蔵庫と壁の間の隙間でね…。これ、どうやって取ればいいの？途方に暮れて、冷蔵庫の前に座ってボールを見てたら、母ちゃんが気づいた。「みきおさん、ボールが取れなくなっちゃったの？」そう言って、お掃除ワイパーであっという間にボールを取ってくれた。
「はい、どうぞ！」母ちゃんは、僕にボールを渡してくれようとした。僕は、それを受けとらずにプイっと後ろを向いて歩き出した。僕があんなに頑張っても届かなかったボールを、母ちゃんは簡単に取ったんだ。お掃除ワイパーを使ってさ。道具を使うなんて、ズルいよ！僕の頑張りはどうなったのさ！自分でなんとかして取ろうと思ってたのに！！！僕のプライドはズタズタだよ。
悔しくて、家中を走り回った。「みきおさん、楽しそうだねぇ！」と姉ちゃん。のんきに何を言ってんだ！僕は悔しさを紛らわすために走ってんだよ！
走ったら、ウンコがしたくなって、トイレに駆け込んだ。いいウンコが出て、すっきりした。ウンコの後始末をしようと、チップをカキカキした。もう少しでウンコを全部隠せるなぁと思って、最後のひとカキをした。そしたら、チップの中から、隠したはずのウンコが飛び出したんだ！それも、ほとんど全部！！！こうなったらもうヤケクソだ！飛び出したウンコを放置してやった！母ちゃん、早く掃除してよ！
ほんとに今日は朝からろくなことがない。ていうか、イライラの連続だよ。ムカついてばっかりだよ！
ムカついている僕のところに母ちゃんが来た。「みきおさん、遊ぼうよ！」仕方ない、少し遊んであげよう。猫じゃらしを振ってくれるのでちょっと相手をした。あんまり気分が乗らなかった。「楽しくなさそうだねぇ、じゃあ、これはどう？」とボールを見せてきた。そう、母ちゃんが冷蔵庫の隙間から救出したあのボール。なんだよ！またそのボールか！母ちゃん、男心がわかってないな！悔しさ爆発だ！
僕は、ボールじゃなくて、母ちゃんの腕に飛びかかった。「痛っ！みきお！」僕は、噛みついたんだ、母ちゃんの腕に。僕が悔しい思いをしてるのに、気づかなかった母ちゃんが悪いんだぞ！
僕が噛みついた母ちゃんの腕には、僕の歯の跡がついていた。ああ、時々やっちゃうんだよなぁ、僕。でも、謝りたくない。だって、母ちゃんが悪いんだよ。ニャンズの気持ち、わからないかなぁ。
そんな僕に、母ちゃんは怒った。久しぶりに本気で怒っている母ちゃんを見た。僕を撫でてくれないし、目も合わせてくれないんだ。ケンカか？望むところだ！
晩ごはんの時、やっと母ちゃんが話しかけてきた。「みきおさん、食べる？」と言って『蒸しかつお』を皿に出した。僕は「にゃ〜っ」と返事をした。かつおを食べながら母ちゃんを見ると、笑ってた。
僕は、勝手に怒ってたみたい。勝手にイライラして、ムカついて、噛みついた。落ち着いて考えると、情けないよ。まだまだ修行が足りないよね。ニャンズとして、自分をコントロールできるようになりたいよ。どうしたらかっこいいニャンズになれるんだろ？
とりあえず、おなかいっぱいごはんを食べるね。だってほら、糖分が足りないと、イライラするじゃない？だからだよ。おなかいっぱいになったら、僕、頑張れそうだもん。ステキなニャンズ目指して、ファイトだー！みきお！じゃあまたね、ニャンバーイ！
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